ブラックシップ
さて、今回はブラックシップという言葉から彼を考察していきます。
ブラックシップ、即ち黒船。
黒船とは、嘉永6年(1853年)にマシュー・ペリー率いるアメリカ艦隊が江戸に訪れ、鎖国をしていた日本を無理矢理開国させた歴史的出来事、『黒船来航』の事を指す。
アメリカは、捕鯨活動の休息・中継地点として最適の立地である鎖国中の日本に目をつけ、開国するように促す。
決して友好的な手法ではなく、バックには到底日本の軍事力、財力では及ばないような艦隊が控えており、日本は開国を余儀なくされる。
結果として日本の経済を活発化させ、大きく国を発展させる要因となった。
それ以来、既存の価値観を壊すくらいの衝撃的な出来事や人に対して『黒船』というキャッチコピーが付けられたりするようになった。
相撲会に全ての常識を覆すアメリカ合衆国ハワイ州出身の小錦(KONISHIKI)が現れた時も、千代の富士との初対戦では彼を圧倒し、ハワイの黒船と呼ばれた。
小錦は貧困な生活を打破し、家族を助けるため、つまりは金のために相撲を始めたのだ。
ブラックシップも土俵には金塊が埋まっていると、金のために相撲を始めた事を示唆した発言もしている。
さて、近年において黒船の名前を欲しいままにしていたのは、
リア・ディゾンですね。
グラビア界の黒船というキャッチコピーで日本デビューをし、大人気となりました。
キン肉マン二世を読むために週プレを読んでいたので、リアディゾンのグラビアは確かに衝撃的なくらい美しかったです。
その後、京本政樹の後ろにいた事が衝撃的でしたが。
作中ではブラックシップが、世界に門戸を開かない日本超人相撲協会に文句を言っていましたが、ウルフマンをこれだけ追い詰める事のできた世界超人相撲はしっかりと認識された事でしょう。
これを機に日本超人相撲協会が鎖国を解き、世界超人相撲と競合していくようになってくれれば、ブラックシップ襲来の甲斐があったと思います。
彼は個人的な名誉だけでなく、相撲協会全体を考えていたのかもしれない。
・・・10%くらい。