ロールシャッハ・インフリューエンス
使い手:マリキータマン
相手の深層心理を映し出す『ロールシャッハ・ドット』で浮かび上がらせた映像を体に纏い、それを相手に移動させる事により、深層心理を無理やり引きずり出す技。
influence:影響・感化
キン肉マンゼブラ戦において、ゼブラの深層心理はシマウマであった。
過去に自らの手で惨殺した愛馬・キッドのおかげで超人として大成するも、そのトラウマから二重人格になってしまった。
罪をなすりつけた黒ゼブラを封印する事で折り合いをつけていた白ゼブラだったが、このロールシャッハインフリューエンスにより、無理やり黒に染められてしまったのだ。
マリキータマンの狙いは大きく分けて二つあった。
一つ目は黒ゼブラを含めた、キン肉マンゼブラの実力を全て見て体感する事。
実力者のゼブラの闇のファイトも体感する事で、自分の超人としての能力の底上げを図りたかった事が語られている。
アリステラの命令があったからかもしれないが、六鎗客は全て火事場のクソ力を引き出すために、わざと時間をかけて戦っていた。
アリステラ自身もフェニックス戦で相手の全てを引き出すために同じ事をしていた。
オメガの民は強い相手と戦い続けて超人強度を伸ばしていったとあるが、相手の実力を全て出し切らせて勝利をするというスタンスが、彼らをここまで成長させていったのだろう。
二つ目の狙いは勝利をより確実なものにするため。
黒ゼブラは凶暴で残虐で手がつけられないファイトを得意とするため恐れられていたが、精神的な稚拙さが目立つため、白ゼブラより対策がしやすくて弱いと読んでいたのだ。
その読み通り、単純な黒ゼブラの残虐殺法は途中からマリキータマンに全く通じなくなってしまったのだ。
マリキータマンは深層心理を読み解くという特殊能力を持っているが、大勢の超人を観察しなければ心理を読み解く事はできない。
ゼブラの深層心理を読み解き、それを破る事が自身の精神の成長に繋がるため、他の超人より試合に時間がかかるのは必然といえる。
好戦的でこれだけの実力者でありながら、ヘイルマンやギヤマスターよりも試合に時間がかかるのは、この特殊能力が起因していると考えられる。