うっほ!
うっほ!!
うっほです(^-^)ニクッ
カレクックの読み切りの後半の感想をお送りします。
インドのとある町の市場にこだまするミーナの悲鳴。
再び市場に現れたケンブリッジ閣下は、ミーナの店に大麻(ガンジャ)を仕込んでおり、大麻密売容疑をでっちあげたのだった。
公的自警団の免状と逮捕権を所持するケンブリッジは、ミーナの逮捕と、この市場での商売を禁ずると豪語。
そしてミーナの店を破壊しはじめるケンブリッジ一味。
泣きながら抵抗するミーナに対し、ケンブリッジは顔面を引っ叩いて張り倒した。
シンはミーナを守るために、再びケンブリッジの前に立ちはだかるが、あと1日怒りを我慢すれば免許皆伝の約束が果たされる事が脳裏をよぎり、無抵抗のまま殴り倒される。
シンが倒れた先には、ミーナの作ったカレーが落ちていた。
カレーを見てシンは師匠の言葉を思い出す。
「脳天が痺れるほどの辛さをもつアレを載せたら破門じゃ」
「アレによって人並み外れた強さは生まれるが、頭戴格闘術の道からも外れてしまうだろう」
しかし、目の前の惨劇を許せるわけがなく、シンはカレーを手に取り、頭に載せてしまった。
立ち上がったシンは軽やかな体捌きでケンブリッジの部下を次々と倒していく。
ケンブリッジは幾度も邪魔をしようとするシンを生かして帰さんと襲いかかり、パンチの乱打から必殺技の『キングダム・ヘイル』に捉えてジャンプ!
が、人並み外れた柔軟性でシンは技から脱出。
頭のカレールーをケンブリッジの目に入れて視界を奪うと、鋭い蹴りで腹を切り裂いた!
そして必殺技の『チャルカスティング』でケンブリッジの腹を貫いたのだった!!
大量の出血と共に地面に倒れるケンブリッジ。
大量の返り血を浴びたシンをみて、ケンブリッジの部下は逃走。
市場は静寂に包まれる。
ミーナを守り、市場を守ったシンは、「もう大丈夫だよ」とミーナに声をかける。
が、ミーナと人々はシンを見て恐怖に怯えていたのだ。
シンは少し悲しい顔をしたあと全てを悟り、残虐超人として生きていく事を決め、1人立ち去っていくのであった。
残虐超人の戦いは冬の太陽と同じである
それは照らしはするけれど、決して暖めはしない
おわり。
哀しい話ですね。
ちょっとキン肉マンの読み切りでは珍しいバッドエンドパターンで、うっほ的にはめちゃくちゃ好きな終わり方です。
カレクックって見た目も名前もギャグ枠の最高峰なのですが、こんなに渋くて切ないキャラになるなんてビックリです。
もう切なくて泣けてきちゃいます。
結局彼は邪道へと堕ちてしまうのですが、ミーナが少しでも喜んでくれれば、違った人生を歩めたのにねぇ。
そして師匠に1年旅に出ろとは言われていたシンですが、怒りを抑えろとは言われたけれど、困っている人を助けるなとは言われていない。
キン肉マン達も友や人々が傷つけられたら怒りで立ち上がる時も多かった。
師匠が言いたいのは怒りのコントロールをしろ、という事でしょう。
シンは結局その意味を理解する事ができなかったので、残虐超人カレクックという道を歩む事になるわけですね。
それにしてもやっぱり人間達は恩知らず、ダイの大冒険のダイも、強すぎる故に人を助けたのに怖がられていた。
毒と薬は本当に紙一重なのでしょう。
カレクックの戦いの動きは、ヨガのポーズが組み込まれていて視覚的にも面白くて好きです(^^)
いつぞや発表したうっほの好きな超人ランキングでは、カレクックはなんと24位にランクインしております(^^)
この話ありきでマリキータマン戦を見ると、正義の友情パワーを封印して怒りの残虐ファイトで戦う彼の精神的な強さが分かります。
友のために友情パワーを隠して、残虐ファイトで戦う姿も、キン肉マン達には本心を見抜かれていました。
キン肉マンをはじめとする仲間がたくさんできて良かったね、カレクック。