今週の少年ジャンプに掲載されている特別読切のキン肉マンをお送り致します。
◆特別読切
『さよならキン肉マン!!』の巻
国立競技場ではキン肉マンの引退式が行われていた。
王位争奪戦を制し、キン肉星の大王になる者は超人レスラーを引退するのがキン肉族の習わしだという。
キン肉マンに縁のある10人の超人が1人づつゴングを鳴らし、10カウントでキン肉マンを送るセレモニーでは、それぞれの超人が想いをキン肉マンに伝えていた。
ウルフマン、ラーメンマン、バッファローマン、テリーマン、それぞれ全員がキン肉マンの引退を惜しみ、納得に至ってはいないようだった・・・。
すると、9番目にゴングを鳴らすウォーズマンが突然、ベアクローでゴングを突き刺し、会場にどよめきが走る。
すると10番目に控えていたロビンマスクがゴングの前に立ち、手刀でゴングを粉砕したのだ!!!
「こんなセレモニーなど認められるかーーっ!!」
ロビンは王位争奪戦では全ての試合に出場し、キン肉マンチーム優勝に最も貢献した。
が、その結果キン肉マンが引退する事になるなんて知らされておらず、ライバルとして納得がいかなかったのだ。
キン肉マンの立つリングに上がり、殴りかかるロビンマスク!
乱闘を止めようとテリーマン達が乗り出すが、それを制したのはロビンマスクの気持ちを最も理解しているウォーズマンだった。
「式を混乱させた事は謝るが、ロビンは真剣にやっているんだ!!」
ロビンの決死の思いを感じ取ったキン肉マンはロビンに応戦し、周りの正義超人達は2人の闘いを見守る事に。
ロビンスペシャルとタワーブリッジというロビンマスクの代名詞の必殺技に対し、キン肉ドライバーとキン肉バスターでお返しをするキン肉マン。
最終的には小細工なしの殴り合いに発展する2人の闘いを正義超人達は盛り上げ、声援を送る。
正義超人達の誰もが本心ではロビンと同じ気持ちであり、キン肉マンの引退を最も納得していなかったのは、キン肉マン本人であった。
やがてパンチの手が止まると、キン肉マンはある提案をする。
「自分の引退は宇宙超人委員会ではなく、ロビンマスクに委ねる事にする」と。
キン肉マンはロビンの前に引退状を差し出す。
「いいのか?引退はさせんぞ?少なくともオレがお前に勝つまではな!」
キン肉マンは笑いながら答える。
「傲慢なヤツめ、まぁ一生かかってもお前には無理だがなっ」
ロビンは引退状を受け取り、高らかに笑い始める。
「確かに受け取った!ハハハハ!これでお前はもう自由に引退はできない!」
キン肉マンはロビンの熱い友情に感謝し、ロビンの拳を重ねる。
周りからは2人を祝福する声援があがりつづけていた。
感想は次回に!!